3人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「おお、さっそくフラグ立ててきたな。期待してるとすごいブサイクに生まれるぞ。」
実体験のあるたけひろはすこし真剣に語ってきた。
ひどいときはホントにひどいらしい。
「それじゃあ、ニュー歴利の誕生までのカウントダウンを始めるぞ。」
とても緊張してきた。同時にわくわくもしている。
しかし、さっきまでしゃべっていて一度もあのへんな不安が消えることはなかった。
ブサイクで生まれるとか、大した問題じゃない。
わくわくがそれを勝ってる。
この不安は一体何なんだ?
「ワン、ツー、スリー、フォー、、、ゴー!」
たけひろはデバッグボタンを押した。
意識が落ちて次起きた時には、僕は高校の教室で席についていた。
「?」
あれ、俺今ねてたか?
ばっっと、机に伏せた状態から体を起こした。
ふいに出た大きなあくびを両手で覆い隠す。
久しぶりの早起きの影響が出ている。
俺の名前は赤崎 歴利。
紫高校の新入生。
今日は入学式の翌日である。
今はもう帰りのホームルームの直前。
今日の日直は俺だからこの後号令をかけなきゃいけない。
危うく寝過ごすところだった。
”赤崎、日直だろ?起きろ” ”んー、あれ?先生今なんのじかんめ?”みたいな、
中学の時ならそれも笑いに変えられてかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!