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依頼のときは、僕がお客さんと直接連絡をとるわけじゃない。お客さんはお店に連絡して、一応ちゃんとした契約を交わす。僕は知らない人のお部屋に行くわけだから、危険なことがないように、規則に守られている。いろいろ細かい規則があるけど、1番のルールは、僕を傷つけないこと。
でも、きっとそんな規則がなくても、僕を傷つける人なんていない。
だってみんな、本当に優しいんだ。
僕は自分のお仕事が好きで、お客さんが好きだった。
だから、次のお客さんにも、きっと優しくしてもらえる、喜んでもらえるって、信じていた。
今度のお客さんの名前は、「わかな」。
3泊4日の契約だよ、がんばっておいで。
店長にそう言われ、僕はわかなの部屋へ送り出された。
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