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私が、米倉に導かれた部屋には、すでに、七十代とおぼしき、老人がふたり、ソファに座って、待っていた…
私はふたりを一目見るなり、
「…高見ちづると申します…初めまして…」
と、腰を折り、簡単な挨拶をした。
老人ふたりも、ソファから立ち上がり、
「…米倉正造の父親と母親です…今日は、わざわざ来て頂き、ありがとう…」
と、米倉の父が言った。
それに続いて、
「…キレイな方ね…」
と、米倉の母親が続ける。
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