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「…ホント、おキレイ…」
またしても、米倉の母親が、それに続いた。
「…おかけください…」
米倉の両親が同時に言った。
私は、
「…失礼します…」
と、言って、ソファに腰掛けた。
なんだか、気持ちが昂ってくるのが、わかった…
これは探偵ごっこ…なんだ、と自分に言い聞かせる反面、気持ちが昂ることを抑える手段がなかった…
こんな豪邸に招かれ、豪邸の跡取り息子の嫁の候補として、紹介されて、舞い上がらない女はいないに違いない…
私、高見ちづるも、その例外ではなかった…
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