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一言で言えば、米倉のお屋敷に招かれ、そのお屋敷を見た瞬間、舞い上がってしまった…
それに尽きる。
「…正造も、こんなきれいなお嬢さんを連れてくるなんて、隅に置けんな…」
父親が、息子をからかう。
「…ホント…」
母親が相槌を打つ。
私は、米倉の両親と、テーブルを挟んで、向き合って、座っていて、ただただ緊張のボルテージが上がって、ゆくのが、わかった。
自分が探偵ごっこで、ここにいることを、頭の中心に置いているにも、かかわらず、だ…
一体これまで、米倉は、何人、この両親に、女性を紹介したのだろう…
ふいに、そんなことを考えた。
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