-米倉の両親-

7/8

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
 「…わからない? どうして?…」  私は隣に座った米倉を見た。  「…まだお付き合いをして、まもないからです…だから、わかりません…」  私は言った。  「…オヤジ…いくらなんでも、高見さんに失礼だよ…」  米倉が口を挟む。  が、米倉の父は、息子の言葉を異に介する様子はなかった。  「…たしかに、高見さんの言う通り…」  と、楽しそうだった。  「…オマエのこれまで、連れて来た女性とは違うな…」  「…オヤジ…」  米倉が血相を変えて、抗議した。  が、父はそれも無視した。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加