-米倉の父の忠告-

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 三十代の私ならば、米倉に話を合わせることはできる。  それが理由だろうか?  考える。  いずれにしろ、これは、私、高見ちづるの妄想…  米倉が、結婚を餌に、私をここへ連れて来たわけではない…  米倉が私に言ったのは、探偵ごっこ…  米倉の会社の金を使い込んでいる身内が誰か、探って欲しいと、頼まれたのだ…  だが、もし、それさえ、偽りだとしたら?  私は考える。
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