-豪邸-

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 私が、米倉と、お屋敷に入ると、米倉が、部屋を案内した。  「…ここです…」  米倉が、私を導く。  私は、お屋敷の中を眺めながら、ゆっくりと歩いた。  お屋敷の中は、予想通りと言うか、まるで、小さな旅館か、なにかのようだった…  日本人ならば、誰もが落ち着く空間が、そこにある…  大きいが、しっとりと、落ち着いて、心が安らぐ…  この屋敷を作った人間は、それを意識して、この屋敷を作ったのだろうと、推測した。  誰もが、安らぐ空間を作ろうとしたのだろう…  家があまりにも、大きいと、誰もが落ち着かない…  ホテルや旅館に住んでいるわけではないからだ…  それを見越して、設計したのだろう…  私は、そう直感した。
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