4.女子会

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 私も気になっていた。  だから、あきらから早めにランチの計画を立てようと言われた時、すぐさま麻衣にも連絡した。  ホテルのランチビュッフェを提案したのは、麻衣。  さなえが金額を気にしそうだと、麻衣が割引券を貰ったことにした。実際は、メル〇リで購入した。  十一時から四時までのんびりできるホテルを選んで、予約した。  さなえが文字通り目を輝かせてテーブルいっぱいに料理を持って来たのを見て、私たち三人は嬉しくなった。  私も、気分転換がしたかったから、ちょうど良かった。  一人で家にいても、比呂の事ばかり考えてしまう気がした。 「みんな、ごめんね」  それぞれ最初に持って来た皿をあらかた食べたところで、さなえが言った。 「この前、私があんなことを言ったから、気にして誘ってくれたんだよね?」 「そんなわけないじゃない! 私たちが会うのに理由とか必要ないでしょ?」と、麻衣が言った。 「そうそう。今日は、麻衣から報告があるからって集まったんだよね」と、あきらが言った。 「ね? 麻衣」  あきらの意地悪そうな視線に観念したのか、麻衣が口を開いた。
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