4.女子会

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「匂い……とか?」  麻衣の言葉に、一斉に注目した。 「匂い?」  自分で言っておきながら、麻衣はとても言いにくそうに、俯きがちに言った。 「大和の部屋にさなえの服とか置いておくの。興味がなければ、すぐにさなえのとこに持って行くよね? けど、興味があったら――」 「あったら……?」 「その……、さなえを想像するのに、使った……り?」  ……。  麻衣の口からそんなことを聞くとは思わず、目をパチクリさせてしまった。  想像して使うって、つまり――。 「抜くのに使うってこと?」 「千尋!」  ストレートな表現に、あきらが慌てて私の口を手で覆った。  このメンバーで話していると、ついオブラートの使い方を忘れてしまう。  いつまでも大学生気分ではいけないとはわかっているけれど、つい。  さなえは思いっきり顔を赤らめて、俯いてしまった。 「わかんないよ? わかんないけど、男の人って……そうなのかも?」  私はあきらの手を払い除けた。  麻衣らしくない言葉の真意が気になる。 「それは、麻衣の経験?」 「経験……っていうか……」 「鶴本くんに言われたの?」 「言われた……というか……」 「もうっ! ハッキリ言っちゃいなさい」
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