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一年後 2
俺、湊豪也は岬のことが好きだ。だけど、勇気が出ずに今を生きている。熱い思いが募る。だけど好きの2文字が口から声にならない。それがもどかしい。短い夏が過ぎ秋になった。ある日の昼休みいつもと一緒で二人で飯を食べている。
「心地いいね、今日」
「そうだな、急なんだけど、好きな奴いる? 岬ちゃん」
岬は俺の顔を見てきょとんとしている。
いや、悪い、と飯を食べる。逃げるように。
ああ、もうどうしたらいいんだよ。
岬。好きだぁぁぁ、と叫びたいのに...
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