キラキラバナナパフェ

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阿部が先に食べ終わると、ママがコーヒーとミルクティーを運んで来てくれた。 「バナナパフェ今作ってるからね。」 「うん。 ありがとう。」 かすりはママと阿部の会話がまるで親子のように見えた。 「阿部さんとママって親子みたいですね。」 「そうだね。 そんな感じかも。 俺も会社に入ってからずっと通ってるからな……。 もう9年か……。」 「よく来るんですか?」 「週に1回来るか来ないかって感じかな……。」 「結構来てるんですね。」 「一人でご飯食べるのが寂しい時に来ちゃうんだよね。 いい大人なのにね。」 阿部は恥ずかしそうに笑った。 「淋しがりやなんですね。」 「そうなんだろうね……。 男は弱くてだめだね。」 かすりは正直あまり寂しさを感じない。 小さい頃から一人でいることが多かったということもあるけど、大学に入ったり就職したりして一人暮らしを始める人は沢山いる。 だから私も母が亡くなっていないから一人なんじゃない、自分の生活のために一人暮らしをしていると思えば寂しいとは感じないのだ。
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