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先人たちが凄すぎたんだ。
今の日本。
現代の日本に生まれた奴らみんなそう思ってる。
水は使い放題。腹減ったらワンコインで腹が満たせる。
1週間頑張って働けば新しいギターが手に入る。
商売っていうのは、みんなが欲しがるものを作ること。でも人の真似事やっても意味ない。
先見の目を持ったもの勝ち。
世の中にないものを作らなきゃいけない。人が欲しがるなにか。
街の街頭インタビュー。子供の頃はよくわからなかった。なんでちょっとアンケートに答えただけで食事券がもらえるのか。
今の世の中ベンチャーが成功した話なんてそうそう聞かない。
大体がでっかい企業の枝別れ。
昔のようにとりあえず会社作る時代は終わった。
みんながみんな誰かの下につく所から始まる新社会。
それが嫌いな人間はみんなドロップアウトする。
ニートと呼ばれる人が増えたのはここ最近の話じゃない。
更に最近はニート予備軍が増えてきた。
実家暮らしで定職につかないでバイトで暮らす人間。
若者だけじゃない、中年ニートも増えだした。
でもそれで生きれちゃう。
なんなら貯金もできる。
ちょっと目を離して、アメリカ社会を見ると、当たり前のようにそのような人間が存在する。
日本に存在する、いわゆる定職につかない人間を揶揄する言葉などもアメリカ社会には存在しない。
俺はそんな国から来た。
アメリカのマフィア組織AALから逃げるようにこの国にやってきた。
俺は失うものなんてなかった。
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