林拓海

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私が学校を休んでた間拓海は新しく教科書を借りれる友達を見つけたらしく、私の所に来ることはなくなったと同時に私と拓海のコミュニケーションも無くなった。別段中が良かった訳でもなく、いままで私の所に教科書を借りに来てたのも同じ小学校の子が私しかいなかったからだ。同じく私も同じ小学校の子は拓海しかいなかったわけで、あの一件もあり友達はそれ以降できなかった。その代わり今まで以上に勉強を頑張りいい高校行って新しい出会いで満ち溢れるはずだった。本命の高校の入試当日、第一科目の国語。過去問通りなら大問1は評論文、大問2は小説、そして最後に私が受けた所は漢文の文章が一つ。当たり前の話試験はその通りになっていた。しかしこれまた当たり前の話だが過去問は内容まで予測はしてくれない。苦手な評論文。簡単な問題だといいなと祈って解いていく。予想してた通り1、2問心配な解答があった。大問2は得意の小説、物語文。
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