【7】

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 わずかに唇を開き、目尻に涙を溢れさせながら啼く静夜。その愛らしさからは想像がつかないくらい貪欲に広武のペニ|スを食い締める内部。 (すべて……愛してる)  下から激しく突き上げられ、肌がぶつかり合う破裂音が響く。グチュグチュと音を立てる後孔の入口がピリリと引き攣れ、広武の太いモノが静夜の中で更に膨らんだ。聞こえるはずのないドクドクと脈打つ音が振動して蠢く襞に伝わるたびに、静夜の中が歓喜に震えた。 「あぁ……また、イキそうだ。湊太……いっぱい出すぞ」 「ちょ……らいっ! 精子……欲しいっ」 「ちゃんと孕ませてやるから、心配……する、なっ!」 「あはぁぁぁん! 広武……好き! 愛してる……いっぱい、愛して……るぅ!」 「はぁ、はぁ……イクよ……んあっ! ぐぅ――っ!」 「あ……っ! あ、ひぃぃぃぃ――っ!」  静夜の最奥で灼熱の奔流が迸り、その熱に意識が遠のく。広武もまた、内腿をブルブルと震わせながら、この日のためにたっぷりと溜め込んだすべての精子を静夜の中に注ぎ込んだ。  寂しかった。何かに飢えていた。それが何なのかも分からずに、ただ歩き続けていた。  静夜の心の奥に隠されていた広武への想いは、見えないところで成長し、想像を絶する大きさになっていた。  水面に揺蕩う落ち葉のように浮上した静夜は、溢れた涙で頬を濡らしながら言った。 「――も、離れない」 「湊太?」 「離さない……。絶対に……俺の、モノだから」  唇を震わせてそう囁いた静夜は、広武の腕の中で気を失った。それでも繋がったモノは離れることはなかった。 「俺も……だよ。大切な湊太……。愛してる……愛してる。何度言っても足りない……」  濡れた頬に金色の髪を纏わせて、ぐったりと体を委ねる彼の姿は、まるでおとぎ話に出て来る純粋無垢なお姫様のようだった。何も知らなかった少年を穢し、何よりも愛してしまった。  最初に続き、二つ目の処女を我が物にした男は、いろんな客を誘い続けて来たその唇に触れ、そっと魔法をかけた。 「――誰にも触れさせない。俺だけを愛して」  唇の隙間から覗いた舌先に自身の舌を絡めながら、筋肉を薄く纏った白い体を強く抱きしめた。
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