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それからショゴスとわたしはもっとお話をしたの。
でもあのカタカナで書かれた機械みたいな音声だととても読みにくいでしょ。作者も書くのがたいへんだと思うから、わたしがかいつまんでお話しするわ。
このショゴスはちょっと変わってるらしくて他のショゴスから仲間外れにされていたらしいのね。
ショゴスって言葉ではなくテレパシーで会話できるみたいで、いつも誰に聞かせるわけでもないのにラジオのDJみたいなノリノリのテレパシーを適当に飛ばしていたんだって。
そしたらそれを偶然にもオーガストが受信してしまったみたい。二人ともいじめられっ子だったからすぐに意気投合して、それから二人の交流が始まったってわけ。
もちろんわたしも仲良くなったわよ。ショゴスはとにかくすごいの。だってお話もできるしどんな形にだってなれるんだから。
ボストンの学校で同じクラスだったジュディが毛むくじゃらの大きな犬を自慢していたけれど、そんなの比べものにならないくらいすごいんだから!
でもね、わたしたちのことは絶対にナイショなの。ショゴスが言うには、ショゴスの中には人間が嫌いなのもいるらしいからだって。
確かに人間にとってもショゴスは怖ろしい存在なのかもしれないからね。
だからわたしたちの友情は、わたしとオーガストとショゴスだけの秘密なの。絶対よ!
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