第2章 異世界
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第2章 異世界

「……きな……」 誰かの声が聞こえる。 その声はすごく透き通っていて、ガラスのような…… 「きてー……」 「……だいじょ……」 あ、あれ? なんか数人いるような…… 時間が経つ内にだんだんと意識が戻ってくる。それと同時に声もハッキリと聞こえる。 「起きなよ」 「起きてー」 「お、おい、大丈夫か?」 俺の体は二つの手によって揺さぶられていた。聞こえる声は三人だけど。 どうやら俺は草の上に横向きで寝そべっているらしく、手の甲や頬に草の感触がする。 「ん……」 わざと寝返りをうってみると、声の主達はわっと驚く。寝返りをうって仰向けになったが、不思議と眩しくはない。正直言うと、気持ち良い。 でも、いつまでも草の上に寝転んでいるわけにもいかないな。 俺は仰向けのままゆっくりと目を開いた。 「「「あ、起きた」」」 開くと同時に聞こえる三人の声。その三人は俺が目を開いたのに気づくと、ゆっくりと俺から離れる。 俺は三人を驚かせないように静かに起き上がった。 え、俺、こんなに背大きかったっけ? 自分が見ている目線に驚いている俺を離れて見ている三人は少しビクッとなったが、それ以上は何もない。
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