日常

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「待て春香!それはとてつもない偏見だ!健全なバイク乗りだって沢山いるし、てかほぼほぼのバイク乗りは真面目で決して不良ではないんだよ。だからお兄ちゃんを嫌いにならないでくれ」 ここでこの偏見を解いておかないと今後春香に関わるバイク乗りの人間が全てが頭の悪い不良扱いされてしまう。決して俺の為ではない。 「んーそこまで言うならバイク乗りは健全ってことで認めてあげる」 「理解ある賢い妹で俺は嬉しいよ」 「でしょ?でもお兄ちゃんはその健全枠から除外の不良枠だよ」 「なんでこうも俺の妹は馬鹿なのかな!」 涙が出てきた 「自分の胸に聞けばすぐ答えが出るでしょ?」 胸に手を当て心臓の鼓動を聞いてみた。しかし答えは出てこない。 「胸に手を当ててみたが何もわからん」 「昨日のお兄ちゃんの予定を言ってみて」 「8時起床、10時から21時までバイトして23時に帰宅」 「21時から23時の間にちょっと不思議な空白時間があると思うけど馬鹿な私に教えて欲しいなぁ」 「……子猫ちゃん達が戯れてきたからじゃれてたんだよ」 「わぁ! いいな~。私も身長180cmの大きな雄3匹の子猫ちゃんと遊びたかったな~!」 「毎度思うけどなんで春香はお兄ちゃんのことを何でも知ってるんだ!」 ストーカーの才能がある妹なんてお兄ちゃんは春香の将来が不安だよ。     
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