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嬉しそうなあどけない笑みを見せるオスカルに、エリオットもニッコリと笑った。
邪魔なものは全て取り払って、綺麗にメイキングされたシーツには皺が寄る。明かりを落とした静かな空間に、互いの声と吐息の音が響くばかりだ。
「ここ、感じるようになったよね」
嬉しそうなオスカルが胸元を撫でる。既に反応して硬くなっている部分が擦れて、痺れるような感覚に息が漏れた。
「誰がこんなにしたんですか」
「僕だね」
本当に嬉しそうに言う。少し憎らしく、けれど憎めない。
オスカルの手で快楽を教えられた体の全てを、彼は知っている。今触れている手が、唇が、エリオットを淫らに変えたのだ。
「責任、取ったよ」
確かに、こんな体にした責任は取ってもらった。
「そんなこと、気にしなくていいですよ」
拒まなかったし、受け入れた。教え込まれる事が嫌じゃなかった。むしろ、オスカルの好みに染まる事が少し嬉しくもあった。
「貴方が愛してくれるなら、形は何だって構わないんです」
結婚を望むなら、それは嬉しい。例えそうじゃなくても、一緒にいられる時間が幸せであればそれだけでいい。形はなんだっていいのだ。
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