332人が本棚に入れています
本棚に追加
重い痺れと続く疼きに白い肢体を震わせたまま息を吐くエリオットに、オスカルは満足そうな顔をする。
けれどこのままで黙っているエリオットではない。体中にキスをして、甘い瞳で見つめるオスカルを睨み付けたエリオットは起き上がり、逆にオスカルを押し倒した。
「え?」
「もしかして、私一人満足させて突っ込もうなんて、思っていませんよね?」
「え? えぇ……」
「私にもさせてください」
ニッコリと笑いながら、エリオットは手を下へと移していく。そして、熱く張りつめている昂ぶりを握り込んだ。
「っ! エリオットさん?」
「何でしょうか?」
「怒ってる?」
「いいえ。ただ、私ばかり気持ち良くなっては不公平なので」
少し慌てるオスカルにニッコリと言ったエリオットは、そのまま手を上下に扱きだした。
ビクッと体を強ばらせるオスカルの表情が、徐々に濡れて蕩けていく。
「ちょ……っ! これ、気持ちいい」
「何年こうしていると思っているんです。いい加減、私だって貴方の事が分かりますよ」
普段、オスカルはさせてくれない。手淫はすらもほんの少しだ。
それというのもオスカルは奉仕したい人で、エリオットから「させて」と言っても聞き入れられないまま、快楽で有耶無耶にしてしまうのだ。
最初のコメントを投稿しよう!