序文

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そして、その作業によって引き起こされるのが『夢をみる』という現象なのである。   『夢』   それは貴方の過去・現在に起きた出来事の残滓(ざんし)であると同時に、心の奥底に眠る欲望、願望を具現化した物語の世界。   ……そして、貴方が真に恐れる恐怖が充満した世界でもある。    それが『悪夢』と呼ばれるものなのだ。   悪夢は貴方が死ぬまで、永遠に続く。   そして、その先には終わらない悪夢の世界が待っているかも知れない。 この作品は私が体験した悪夢を軸に、その断片に手を加え、物語として編集したものである。    本作に触れた貴方が恐怖を感じ、何かしら感情の余韻(よいん)が心に残ったなら幸いである。
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