プロローグ

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2043年、作業に対応できると政府が判断した20名のニュータイプが、福島及び福井の廃炉作業に投入されることになった。朱音は時期尚早と抵抗し、研究施設を追われた。その時の総理大臣が大池英樹である。 ―――ニュータイプ――― 道具として開発された生物をそう呼ぶのは、彼らのモチベーションを考えてのことだ。欺瞞ではあるが、旧人類と新人類の関係を円満に運ぶためには必要な言葉だった。
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