第1章 境界線

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昨日の建物の窓ガラスは、まだ閉まったままで少し早くついていたようだ。 僕はビルの受付で展示の事をたずねた。  「あの~すみませんが、展示している所を観たいのですが。」  「展示!?・・・」  「はい。」  「あぁ~会長の。」  「えっ?な!」  《入れなさそうな感じが・・・》  「ご自由にどうぞ・・・」  「いいんですか?料金は・・・」  「そのままお気になさらずにどうぞ。」 受付の方が右手を少しあげて案内を終えた。 展示してある部屋は、ドアが閉まっていて開けて入りドアを開けたままにしたかったが・・・ 「バタン。」 閉められたか、しぜんに閉まったかは? とにかく展示室は密室になり、困ったことになった。
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