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隣の席のミーコ、今日は笑わない。
いつも元気なのに、どうしてだろ?
「どうしたの?」
「筆入れがない」
一緒に探してあげた。
下駄箱の中にあった。
「悪いヤツがいるんだな?」
「マルオ君、ありがとう」
ミーコは少しだけ笑うようになった。
「よかったよ、元気になって」
「リサちゃんの家に行こう」
リサちゃんの家は隣町にある。
パパが貿易商をしてる。
地球儀を見せてもらった。
「ミーコちゃんの家は何してるの?」
リサちゃんが言った。
「電気屋」
「ふーんそうなんだ」
カラスが鳴いている。
リサちゃんのママがクッキーを焼いてくれた、ほんのり甘い。トランプしたり、オセロをしたり。
時間はあっという間に過ぎていった。
「そいじゃーまた、明日」
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