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「んっ、もうイッ……はあ、んっ!」
もうこれ以上奥に行けないところまで来て、アキラの下半身に激痛が走った。アキラはシーツを握り締める。
「僕も……だよ」
「え?」
そっと目を開けた。先生のメガネがずれて、アキラの顔にあたって床に転がる。無機質で冷たい音がした。
それからポタポタとアキラの頬にしずくが落ちてきた。先生がそれを指先でぬぐうと、まるでアキラが泣いているみたいだ。
「僕も……アキラが好きだよ」
「ホント、に?……ゃうん!」
先生のクスリを中に感じて、アキラもばいきんを出した。
入り口が切れたのか、先生のクスリは気持ちいいだけじゃなくて、ちょっと痛い。でもそんなのどうでもよかった。
ゆっくり中に注がれるのを感じながらアキラは体をのけぞらせる。
「先生も……僕の、こと……」
「じゃなきゃ、こんなことしないだろ」
アキラは体を起こし、挿入されたままで先生の上に乗る。先生も足りなかったのか、性器が中で大きくなるのがわかった。
下から突き上げるとアキラは悲鳴を上げた。
「っああ!」
「大丈夫?痛かった?」
「いいの……続けて……」
メガネをかけてない先生の顔が近くにあった。
濡れた目じりに舌を持っていく。しょぱい味がした。下から突き上げられるたびにアキラは声をがまんするが、耐え切れなくなって声が漏れてしまう。
「いっ、気持ちいい、すごっ……」
動きが早くなって声が大きくなる。先生はそれを防ぐためなのかアキラの口をキスでふさいだ。それでもすきまから声が漏れる。
「イクっ、せんせー、の……奥に、あたって……」
「僕も……もう、出すよ」
「んっ……っやあああん!」
二度目の“治療”を終え、先生はぐったりしたアキラから性器を抜こうとした。しかし、アキラは先生の白衣をつかんで離さない。
先生はチラリとドアのほうに目を向けた。
「アキラ、先生もう行かなきゃ……」
「……ヤダ」
わかってる。先生はあせっていた。わかってるけど止められない。朝になったら終わってしまう。
先生とくっついていたらずっと夜のままでいられる気がした。そんなことあるわけないけどいまのアキラにマトモな判断なんてできない。
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