都市伝説 幻想図書館③

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「バジリコソーセージ、確か好きだと言っていたと思ったんだが…?」 バジリコソーセージと玉ねぎやレタスが挟まった惣菜パンだ。バジルソースがアクセント。 …え?何?朝イチでこれ買ってきたの?私の好物おさえてくれてたの?やっぱ紳士じゃない? 「…あと、さっきは悪かったな。まさか床に落ちるとは思わなくてな」 オルメカの顔を覗き込むように体を屈めてくる。表情は少し申し訳なさそうだ。 …なんだ。さっきまでつーんとしてたくせに。デレか。デレなのか。あとその角度と表情を是非とも写真に収めたいです。 「…何故、携帯構えてるんだ。話を聞いてないのか?」 呆れた声で指摘され、ハッ!と我に返る。手元には携帯が握られている。ついでにカメラモードがオンになっている。我ながら無意識の美男子蒐集モードはヤバいなと思いつつ苦笑いしながら携帯をカバンにしまった。 あははと苦笑いでその場をやり過ごし、朝ごはんを食べ、まとめた荷物を持って宿屋を後にした。 ☆ 「あー潮風だー」 オルメカは橋の上、柵に手を掛けながら海からの潮風に体を預ける。海が面した街ゆえの特徴だ。 隣にはソロモンもいる。 「さて、今日はどうしようか」 オルメカは隣のソロモンに尋ねる。同じく風を感じていた彼は呆れたように言った。     
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