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「さあ~、できたできた。冷めないうちにおあがり。」
驚きのさめないうちに、如月さんがココアとコーンスープを持ってきた。
「わ、早い!」
「それなりの材料はそろえてあるからね、あとはちょっと手を加えるだけでいいんだよ。」
「へえ……。」
感心してからきちんと手をあわせ、
「いただきます。」
と言ってココアとコーンスープに口をつける。
すると……。
「おいしいっ!これ、すごくおいしいです!どうやって作ったんですか?この間行ったレストランのよりずっとおいしい。」
「ほっほっほ、ありがたいねぇ。そんなにおいしいかい。」
「はい!もう言葉にできないくらい!」
「そうかい、そうかい。」
にっこりとほほえんでいる如月さん。
嬉しそう。
「ねえ、如月さん。この人も、なるのかな?」
私がコーンスープを飲んでいると、四葉ちゃんが如月さんのそでを引っ張って聞いた。
「今、聞こうと思っていたところさ。」
如月さんはそう言うと、私に向かって聞いた。
「転職する気は、ないかい?」
「えっ?」
突然の質問に、私は驚いてコーンスープをつまらせそうになった。
「どっ、どうしてですか?」
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