5劇 輪廻

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5劇 輪廻

永禄3年 桶狭間の戦い 「義元...貴様の命運もこれまでだな。」 「我が君...気をつけてください」 「あぁ.......」 2人は転生にまつわる伝承を調べ天樹香にたどり着いた。天樹香の持ち主 今川義元 から天樹香を今宵いただこうとしていた。 「全軍突撃.......」 「な、なんじゃ? あれは!」 「敵襲です!あれは!織田軍!」 「は、はよう やっつけぇ! こちらの方が数は上じゃろう!」 「突然の奇襲により我が軍は混乱状態です!」 「ど、ど、ど!どうすれば! あぁ! お前!何処へ行く!」 「迎えうちます!」 「そんなことよりわらわを守れ!」 「ですがこのままでは!」 「もう手遅れだ義元」 「な、なんじゃ貴様!」 「信長 知らんわけなかろう お前の持ってる 天樹香 いただくぞ」 「あれは!お前なんぞにやるものではない!わらわの!」 「.......そうか。」 翌日 「記憶を.......伝い......真の己に..............わからん読めん!」 「なにを読まれてらっしゃるのですか?」 「天樹香を作った晋の仙人の古文書の続きだ。 義元のやつ物持ちはいいようだな所々破れてているがなんとか文字は残っている。 2人は緑色の粉が入った袋を見つめた。同じことを考えながら。「こんなものでほんとに何か変わるのか」と。 「けどもう今のとここれしか.......」 「帰れる希望はない.......よな」 「報告!」 突然現れた男は太田と麗美に嬉しい知らせを持ってきた。 「なんだ」 「我が軍門に下りたいと ある男が」 「ほぉ.......通せ」 「はっ!」 「誰かな」 「さぁ.......」 「三成とか!」 「呼び捨て! まぁ三成はないな」 「なんで?」 「今年生まれるからだ」 「へぇぇぇ」 「信長様 連れて参りました。」 「ん、入れ」 「失礼します。」 そこには小柄だが 整った顔立ちの青年が立っていた。 「名を名乗れ」 「明智光秀 と申します。」 「ほぉ.......」 男は明智光秀と名乗った。その名前を聞いて歴史に疎い麗美も 目を丸くした 「何故ここに来た」 「信長様の野望の助けになればと思い馳せ参じました。」 「貴様...ほんとにそれが狙いか?」 「はい」 「ふん よかろう ワシのために働け」 「御意」
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