2劇 戦国学徒

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2劇 戦国学徒

吉法師という名で2歳の頃から那古野(なごや)城城主となった太田は贅沢な時を生きた。隣国との戦は耐えないが武将の知識を使いチートじみた活躍をしていた。 「今本陣は手薄でちゅ!」 「ははっ!」 それからしばらく 信長として生まれた太田。10年以上の時が流れた。 「いい感じで時代を変えずに動かすってのも大変だな。ほんと 」 相変わらず戦は絶えないが、太田の活躍により史実通りに時代は動いていた。 「歴史を改変したら今の日本が消えちまうかもしれんし。けど未来の自分に帰りたいしどうするか。」 尾張の大うつけ と呼ばれ初めた頃。彼は運命的な出会いをした。それはいつも通り街を派手な格好で考え事をしながら歩いてる時だった。 「ウーガウガウガウ!」 「きゃっ!」 「お?」 街で犬に吠えられる女の子を発見した同じ年齢くらいだろうか。太田は稽古で習った体術を使い 犬を捕獲。 少女を救った。 「大丈夫か?」 「う、うん、ありがとう」 「気にするな じゃーな」 「あ!待って!」 「なんだ?」 「名前.......おしえて.......」 「わしの名前か んー.......おおた....じゃねぇ...尾張の大うつけ それで覚えといてくれ! じゃ!わし忙しいからよ」 こんなことをされて、惚れない女性は居ないだろう。 この少女の心は一瞬で信長に引き付けられたのだった。 よもやこの少女と今後結婚するとも知らずに。 「尾張の大うつけ」 「街を眺めてどうした?お濃」 「父上.......」 「お濃?! どーしたぁ!」 天文18年1545年太田は信長として16年生き 結婚した。 「.......歴史変わらないよな..?」 「フフッ」 「おぉ..可愛い.......」 そんなことつゆ知らず現代の太田の体をのっとった当の信長はというと....... 「愉快愉快!」 麗美の家族とカラオケに来ていた。 「太田君!よく言ってくれた!これで安心して私はキミに麗美を任せられるよ!」 「是非も無し 婚姻など」 信長は現代の文化思想 すべて 適応していた。言葉以外。 学力テストは毎回トップを独走している状態だった。 もちろん
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