魔法使い

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魔法使い

 父島には魔法使い沙理って少女が住んでいる。   沙理は漢字を自由自在に操れる。  獣と虫のコンビに遭遇するとその人間は孤独に陥る。孤独から脱出したいのなら、父島に住む獣と虫を成敗しないといけない。  氷室は季節を冬から夏に変えた。恋人の華原トモコは冬に変えることが出来る。  ショップの船に乗り込む。ボートの舳先にハシナガイルカが現れて並走している。 「追いかけっこしてるみたいだ」  ドルフィンスイムした。ガイドさんはあんまり派手には泳がないでって言っていた。イルカがびっくりするらしい。なごり雪が不意に聞きたくなった。  陽射しが強くなってくる。  「サンオイル持ってくるんだった」  トモコがガッカリしてる。    陸地に上がったサオリはボニーナって食堂に入った。テラスからは二見湾が見渡せる。海藻の添えられたポキ丼は美味しい。焼酎を飲んだ。  そーいや、赤い外装は回転率を上げる効果があるって聞いたことがある。  店を出て、大きなガジュマルの下で休憩した。 「ガジュマル、ピッコロ、ポロリ」  ダメだ、酔っぱらってる。  あっ!自転車置いてきちまった! 「神様仏様、チャリをくださーい!」  チャリが空から降ってきた。  清瀬トンネルに入る。歩行者と自転車のみ走ることが出来る。飲酒運転になっちゃうけど、誰も見てないからいいや!
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