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たっぷりと味わうように舌を絡めてやると、腰が跳ねて太ももがブルブルと震える。この反応を見ると奉仕はあまりしてもらったことはなさそうだ。
「ぅんっ、やっ、出ちゃう、駄目」
じゅるじゅると溢れ出すものを啜りながら追い詰めていけば、指先が髪に絡んでくる。退けたいのか引き寄せたいのかわからないその手は、しまいにはぎゅっと握りしめられた。
「ぁっぁっ、ああぁんっ」
限界が近づくと身体は正直で、ガクガクと腰を揺らしながら刺激を求め始める。最後にビクンと身体が一際大きく跳ね上がると口の中に甘さを感じる白濁が吐き出された。
「……ぁっ、んっ」
残骸を残さずに舐めとって口を離せば、またぴくりと身体が震える。焦点が合わない視線はぼんやりと天井を見つめていた。
「……大丈夫か?」
「は、い……でも、もう動けないです」
「そうみたいだな」
「すごく、恥ずかしいです」
「そうか? たまらなく可愛いけどな」
目を瞬かせてゆっくりと視線をこちらへと向ける。白い肌が紅く上気しているのがまたたまらなくそそられるが、初心者にこれ以上は無理だろう。しかし手を伸ばして頬を撫でると、うっとりと子猫のように目を細める。
「眠ってもいいぞ、疲れただろう」
「はい、なんだか、ウトウトして」
「後始末はしておいてやる」
「……あの」
「ん?」
気だるげに身じろぐとゆったりと手が持ち上げられて腕を掴まれた。その手に首を傾げてみせれば、熱を灯したままの瞳で見つめ返される。
「しばらく傍にいてください」
「……わかった。朝まで一緒にいてやる」
「よかった。いなくなったら夢になっちゃいそうで」
照れたようにはにかんだ顔が幼くて可愛い。そっと髪を撫でて額に口づけると重たげなまぶたがゆっくりと閉じられた。
「まったく、可愛いにもほどがある」
小さな寝息に思わずため息をついてしまう。底の見えないものにズブズブと沈み込んで、そのまま浮き上がることが出来なくなりそうだ。
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