1231人が本棚に入れています
本棚に追加
勇飛パーティー王国へ
全員分の武器を購入してから三カ月が過ぎた。
エレナの直剣のローンも支払いは完済し、次は防具でも買おうか悩んでいるところ。
「おっと、そうだ。そろそろ王国に行ってみないか? ドロップって髪色変えるアイテムも欲しいしな」
「ドロップ買うの!? 行く!!」
エレナが立ち上がって食いついた。
以前から欲しい欲しいと言い続けてたんだが王国まではちょっと遠いから我慢させてた。
ある程度金もあるし、役所のクエストも目星いものがないのでいい機会だ。
王国に行って荒稼ぎしつつ観光でもして来よう。
「っつーわけでサーシャ! オレ達王国に行ってくるから手続き頼む。どれくらいの期間になるかわかんねーけど…… 寂しくないか?」
「寂しくなんかないですよ! なーに言ってるんですか! 後ろで睨んでる人がいますよ!」
ん? んー、ナスカの事か。
なんでこいつは睨んでるんだろうな。
「ナスカは置いて行かれたら寂しいか?」
「寂しい!!」
あ、ちょっと可愛い。
キリッとしてていい女風なのにセリフはバカっぽい。
まぁナスカはちょっと変な奴だから普通は寂しいとか言わないのもしれない。
って事はサーシャは素直じゃないから寂しいと言えないんだな、うん。
納得したところでそろそろ行くか!
「弁当買って王国行くぞー。カインは忘れ物すんなよ」
「この前フォークを忘れたのは勇飛だろ!?」
そうでした。
クエスト行って弁当食おうとしたらフォークが無くて食えなかったんだよ。
まぁいいや、弁当買いに行こう。
最初のコメントを投稿しよう!