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「よし、やるか化け物」
「グルルルルルルルルルルルルル…… グオォォォォォォォォォォォォオ!!!!」
図体通りのでけー雄叫びだな。
爆破でジャンプして右頬をぶん殴る。
右の首が切られてるんだし回復しかけた血管ぶち切れろ。
やっぱ首が耐えられなくて左を向いて仰け反った。
けど奴もそう簡単には倒れねー、そんな状態からでも右の拳で殴られた。
すでに壊れた家屋に突っ込んで、痛みを堪えたまままた爆破跳躍で接近して胸目掛けて右ストレート。
さらに仰け反る体を倒れ込む形で蹴り上げられた。
くっそ…… 一撃が重い……
でもこの攻撃の仕方でわかったのは、奴は目があまり見えてない。
防御もしないでオレが殴り付けた場所に拳や蹴りを打ち込んでくるから間違いねーな。
カイン達の攻撃ダメージがデカいだろうし今生きてんのも奇跡的なもんだろう。
蹴り上げられたけどたぶんオレの位置は大体しかわかんねーだろうから、このまま落下速度を乗せて寝転がったその頭をぶん殴ってやる。
魔力を放出しながら落下、全力爆破を食らえ。
奴の口内に魔力が溜まる。
ヤバい! ブレスが来る!!
化け物の口内から放たれた焔のブレスをオレの全力爆破で相殺…… するはずだったんだけどそのまま放たれるブレスはオレのいた場所を突き抜けた。
なんとか爆破で体の方向を逸らして回避した。
ブレス吐いてるし隙だらけ。
一気に駆け寄って奴の耳の中に爆破を叩き込む。
「グギイヤァァァァァァァァァア!!!!」
耳からは血が流れ、右手で耳を押さえて地団駄を踏む化け物。
両足を地面に叩きつけ、左の拳でオレを狙ってんのか平手を地面に打ち付ける。
この巨体相手じゃこうも暴れられると近付けない。
動きが収まるまで回復しながら少し待機だ。
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