東の勇者

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 オレを見下ろしたヴォッヂさん。  オレが殴ったせいで顔がボコボコだな。 「仲間の死を悲しんだら、今度は生き残った自分を誇れ! 生き残った仲間と勝利を祝え! そしたら君はもっと強くなるっすよ」 「ああ…… 負けたよ。でもスッキリした。ありがとうヴォッヂさん」  この人かっこいいわ。  完全にオレの負けだな。  寝転がりながら自動回復で自分の体を、範囲魔法でヴォッヂさんも回復した。 「デンゼルの復興が終わったらまた王国来るからさ、そん時一緒に飲みに連れてってくれよ」 「そっすね。またオレの愚痴を聞いてもらわないといけないっすからねー」 「誰が愚痴聞くって言ったよ。ヴォッヂさんの奢りで飲みに連れてってくれって話だよ!」 「本気でやり合った仲だし友達っすからね。楽しい店に連れてくっすよ!」 「よっしゃ! 楽しみにしてる!」  聖騎士長と友人になるって凄くね!?  起き上がってナスカ達を見たら笑顔が返ってきた。  オレの顔も戻ったのか?  よし、この際だ。 「ナスカ、エレナ、カイン。生きててくれてありがとう。それと迷惑かけてごめんな」 「「それはこっちのセリフだ(よ)!」」 「迷惑かけるのはいつもの事でしょ」  やっぱうちのパーティーは最高だ!
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