ゴールドランク冒険者とその後

2/10
1231人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
 街の復興がある程度進んだ頃にちょとした事件が起こった。  作業をしていた冒険者が知らねー冒険者達に絡まれて袋叩きにされたんだよ。  駆けつけてみたらそこにいたのは派手な装備をした十人以上の冒険者パーティーとミッキーメンバー。  うちの冒険者を庇って剣を抜いてるミッシェルがいた。 「これはどういう事だ? ミッシェル、説明しろよ」 「勇飛様! 彼らはクイースト王国のゴールドランクパーティー。ベリルの者達だ! 新たにゴールドランク冒険者となった月華のメンバーに話があると言うから一緒に来たんだが…… こいつが突然攻撃をした。すまない」  剣を構えてベリルの一人と向き合いながら答えた。  フレデリカ達も他の奴らと対峙している。 「そうか。こいつらゴールドか。で? オレ達になんか用かよおっさん。オレが月華の竜リーダー、鈴谷勇飛だ。話があるなら聞くぜ」 「お前らが最近調子に乗ってるパーティーか。巷じゃクイースト王国最強とか呼ばれてるが俺から見りゃあまだまだ雑魚だ。だがゴールドまで上り詰めたんならまぁまぁ強えんだろ? だから今日はよぉ、お前らのパーティーから何人か引き抜こうかと思ってここに来たんだよ」  すっげームカつく顔してんなー。  名乗んねーしよぉ。  ナスカとエレナを攫ってくつもりか?  気持ち悪い顔しやがって。
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!