オレ達の想い

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 役所の待合席でコーヒーをもらって一休み。  サーシャが運んで来てくれたんだけどちょっと身を乗り出して話し掛けて来た。 「みなさん聞きました? 三日前と一昨日の二日続けて映画の日というのが王国であったみたいなんですよ! なんでもすっごい面白い物語が観れるとかで、私も観たかったなーって! 今後も週末に映画の日を開催するそうなんですけど、私達も観に行きたくて!」 「サーシャ。私達は今回の指名依頼があったから見れなかったんだぞ」  珍しく拗ねてるナスカはやっぱ行きたかったんだろうな。  カインもエレナも行きたかっただろ。 「まあそう拗ねるな。朱王さんの邸で毎晩映画観ただろ。でもこんな街から週末になる度王国に行ってらんねーしな」 「デンゼルの街でも観れたらいいよね」  朱王さんに頼んだら設置してくんねーかな。  ミスリルって確か素材だけでもバカみてーに高いって聞いたし無理かもしんねーけど…… 試しに頼んでみよ。 「コール…… 朱王さん、デンゼルとか他の街でも映画の日ってやれねーかなぁ」 『んー、じゃあ国王に他の街や貴族領にも設置するよう言っておくよ。テンクス達もテレビ局で忙しいからすぐには出来ないかもしれないけどね』 「あざーっす。それとまた朱王さんのとこ遊びに行っていい?」 『いつでもー』って事だったからまた遊びに行こ。  飛行装備あればすぐだしな!  それに物は頼んでみるもんだな。  あっさり国王に頼んで…… っておい、国王に設置させんのかよ!  ん?  サーシャはなんだその顔は。 「勇飛さんが…… 独り言を……」  そういやリルフォンの事も言ってなかった。  説明すんのが面倒だけど、カイン達が説明しだしたから任せておこう。
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