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山を登り始めて二十分程でモンスターらしき声が聞こえる。
さらに登って行くと拓けた場所があり、オークの群れを見つけた。
「じゃあ行ってくる。ナスカ達は自分の身を守る以外は手を出すなよ」
「本当に平気か? 見えるだけでも三十体はいるぞ」
心配するナスカに振り返らずオークに向かう。
オレに気付いてオークが群がって来た。
オークの一体が武器を振りかぶると同時に正拳突き。
爆発音が鳴り響き、オークが吹っ飛ぶ。
直後に横にいたオークに回し蹴りでの爆破。
両手足から繰り出す攻撃は、一撃の元にオークを叩き伏せる。
テンポよく響く爆発音はさらなるオークを誘き寄せ、数え切れないほどのオークで埋め尽くされていく。
集まるオークの数も尋常ではないが、同時にオークの死体の山もどんどん高くなっていく。
さすがに数が多過ぎるな……
時折オークの攻撃を受ける。
すぐさま回復するから問題はないけどね。
およそ十分ほども戦い続けるが、息も切れないし動きが鈍る事もない。
それどころか戦いに慣れてキレが良くなってきた。
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