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恋愛トークを終え、ナスカからは気まずい空気が流れつつも山の獣道を進んで行く。
しかしここの木はなんの木だろうな、めっちゃなが……
「いたーーー!!」
木の上を指差してカトブレパスパイダーの位置を知らせて、カインが弓を引いてスパイダー目掛けて炎の矢を放つ。
「勇飛! 皆んなの背中に糸が付いてるわ!」
言われた瞬間オレのとカインのを爆破で糸を切った。
エレナも自分のを切って間に合ったが離れていたナスカが吊り上げられてしまった。
ナスカが吊り上げられると同時に三体の蜘蛛が着地。
斜面の為重さに負けて一体は転がっていったが。
「カイン! エレナ! こいつら任せる!」
「「了解!!」」
難易度9ってくらいだから任せたくはないけどまずはナスカだ。
一気に引き上げられて蜘蛛の巣にくっ付いてるみたいだけどすぐ側にはもう一体。
足裏の爆破で木を蹴って一気に登る。
やばい、間に合わない!
「ナスカ! 蜘蛛の巣燃やせ!!」
両手から炎を出してナスカは蜘蛛の巣を切り、そして支えのなくなった体は落下するわけで……
うわぁ、嬉しそうな表情で落ちて来んなぁ……
まぁ落ちたら怪我するし受け止めるんだけどな。
「ぐうぇっ!!」「うぐぉっ!?」
う、受け止めるつもりが激突……
まぁキャッチしたから後はまた木を蹴りながら減速して着地。
ナスカは……
「勇飛、回復してくれ。身体中が痛い」
「オレも痛てーわ。とりあえず離れろ」
しぶしぶといった感じで離れたがオレの何がそんなに良いのかね?
回復魔法をかけながらカイン達の様子を見る。
まだ三体残ってるしかなり苦戦中。
「よし、ナスカはカインとエレナを頼む。オレは上の奴をやる」
「任せてくれ!」
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