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東の勇者
目覚めたオレは知らない場所にいた。
部屋の作りからすると病院か?
長く眠っていたせいか喉が酷く渇き、声も上手く出せねー。
体に痛みはねーけど右手に違和感があるな……
ゆっくりと起き上がると、エレナがオレのベッドに突っ伏して寝ていた。
もしかしたら交代でオレに付き添っててくれたのかもしれねーな。
お前らも頑張ったんだから休んでりゃいいのに。
オレが起き上がった事でベッドが軋んでエレナを起こしてしまった。
「あ…… 勇飛…… 勇飛ー!!」
うおっ!?
なんだ?
泣きながらエレナが抱き着いて来た。
「エ…… レ…… カフッ、ゴホッ」
上手く喋れなかった。
喉も渇き過ぎると喋る事もできねーんだな。
オレが咳き込んだのを見てエレナは水を持って来てくれて、それをゆっくりと飲んで喉を潤した。
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