春斗パート

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  「びっくりさせて、逃げられると困るから。もう少し瞳美が先のこと考えられるようになったら言う。俺は、何の障害もなく話を進めたい。だから瞳美がそう思ってくれるまで、おとなしくしてる」 『我が弟ながら、本気すぎて引くんですけど』 「JKと見るや飛びついて、セクハラベタベタかますようなバカと一緒にされたくない」  ──俺が、姉さんやお姉さまがたのオモチャに甘んじているのは、そのせいだ。  さっき話題に上がった女子大生は、なぜか俺のことを気に入って、あれやこれやと接触を図ろうとしてくる。  俺はモテるタイプではないと思うのだが、不思議とネット上では色々起きるらしい。  彼女がいると言っているのに若い女の子は積極的で、正直困惑することだらけ。 “お姉さまがたのペット、ストック”という認識があれば、妙な色気を出してくる女の子はおおむね退散してくれる、というわけだ。 .
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