瞳美パート

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   今まで何人と、どんな人と、どんな付き合いをしたかとか──つまりはそういう話題だ。  流れとはいえしかたないけれど、ストックさんの昔の彼女のことにも言及されていた。  録画が公開されていないので、コメント欄しか覗けないことに不愉快が止まらない。  ストックさんよりも、同じコミュニティメンバーである年上の女性たち。彼女たちがこぞって彼をいじっていることにも、少し。けっこう。だいぶ。かなり。  私は毎朝、ログという残像にきりきりと胸を痛めてばかりだ。私がまだ子どもだということは、頭ではわかっているつもり。  けれど私の参加できる配信でも、大人たちは急になにか含んだ言いかたをしたり、「これは言っちゃだめでしょ」とたしなめ合ったりしている。  そこには、ストックさんもいるのだ。ほかの大人たちの言っていることを、ぜんぶわかったような笑いを漏らして。  ストックさんは優しいけれど、彼の世界に私は入れない。  同じものを好きで、同じコミュニティにいて、同じ話をしているのに。 .
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