瞳美パート

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「……寒い」 「どうしたの瞳美。今日はご機嫌ななめだね」  海浜公園で会った瞬間不愉快そうな顔を見せたのに、彼はいつもと同じ穏やかな声で笑ってくれる。  様子が違う私のこと、気づいてくれるのは嬉しいけど──だったら、その理由にも目を向けて欲しい。 「べつに」 「言ってくれないとわからないよ」 「……べつに」 「瞳美、もしかしてお腹すいてるの」 「……っ、違う! 子ども扱いしないで!」  今日、初めてまともに彼と目が合った。 「昨夜あれだけ楽しそうにしておいて、心当たりないって言うの」 「え? 昨夜って……俺、なにかした」 「とぼけないで、お姉さんたちと楽しそうに話してたじゃない」  この話をすると、ストックさんは困った顔をする。  だからなるべく言わないようにしていたけれど、今日はもう我慢できなかった。 「お姉さんって……ああ、オダさんたち?」 「……そうだよ」 .
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