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スタッフに「会話は控えてください」と制され、
周りのエキストラ(大半があなたのファンです)が睨むように見てきました。
だけど、そんなことはちっとも気になりません。
ファンの品位、という言葉を思い出しました。
その時、私はまぎれもなくファンでした。
あなたに恋心をおぼえた狂信者でした。
その後、私は農民役としてカメラに収まりました。
あなたが牛車の御簾から姿を見せ、農民達の姿を一瞥するというシーン。
そのたった二秒、あなたと私はひとつの画で共演したのです。
私はその場面を画像として切り取り、写真立てに納めて今でも飾っています。
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