遺書

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遺書

私はここに何を記せばいいのだろう。 どんな事を書いたって、きっと理解されない。 「もっと辛い思いをしている人がいるんだ」と、怒鳴られ、背を向けられるかもしれない。 でも、書かなければいけない気がする。 どんな形でも知ってもらわなければいけない気がする。 それはきっと未来に繋がるから―――。 同じように苦しむ誰かの未来を変える一声になるかもしれないから。 私が声を上げることで、誰かの不安が解消される可能性があるのなら、私は自分自身をさらけ出そう。 若い世代の人たちが健康に暮らせるよう祈って… 社会に貢献すること。 楽しかった…と、言える人生であること。 それを祈って、私は書いていこう。 もともと感動するような作品を書いてきた作家じゃない。 だから今回は未来のために私ができることを考えよう。
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