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ツエヘシ隆とマイジ博和がいなくなって残っているのは俺と──ギヨウ、ギンター、アスカ、サイセ、シドウ、チカイの7人。
向こうの右の洞窟は──漆、キケツ、ウラハの3人。合計で10人だ。
チカイ「ノリトさん? 聞いていますか?」
彼女は少し不満気な顔をして俺を見ていた。
「ごめんごめん!なんの話だっけ」
ギンター「先ほど漆の言った通りに砂浜に行くのかどうか。リーダーの意見を聞きたい」
「……俺は行くべきだと思うよ。だって漆が自分から協力を求めたんだ」
ギヨウ「何かの罠だったりしないかしら」
サイセ「それは大丈夫だと思う。まだお題が出ていないから、少なくとも殺されることはない」
シドウ「お題が出ていないってことは例の殺人グッズもないってことだから安全だな!」
少し賢くなったシドウに全員感服する。
シドウはなぜ自分が視線を集めているのか理解できていなかったが、もちろん誰もそのことを彼に教えはしない。
「心配なら無理に砂浜には来なくても大丈夫だよ。俺だけで行くから」
アスカ「みんなでいる方が安全──これはあなたが言った言葉でしょ?」
彼女は優しく笑いそう言った。
そういえばそんなことを言ったなと、みんなもその言葉を思い出しだようで、結局全員で砂浜へ行くことに決まった。
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