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タマゴ《そ、そうだけど?》
シドウ「発表の間だけで良いから頼むよ! みんなタマゴに会いたいんだ!」
シドウはアスカが考えた台本通りに台詞を言った。見ていても違和感がない。
まるで本音で言っているように見える。彼はなんて素晴らしい俳優なんだ。
そんなシドウを援護するために俺たちも、なるべく会いたそうな表情でモニターのあいつに視線を送り続ける。
さあ来いタマゴ。俺たちはお前のことは嫌いだが、お前に会いたいのは本当だぞ。
タマゴ《そこまで言われたら仕方ないな?。じゃあ特別だよ?》
ウラハ「え、まじで!?」
シドウ「本当かタマゴ! ビッグ烏骨鶏から出て、島に来てくれるのか!?」
タマゴ《だってみんな僕に会いたいんでしょ??》
シドウ「会いたいよタマゴ! さあ来てくれ!」
タマゴ《じゃあ今から向かうねー!》
友達と話すような口調でそう言うと、タマゴは椅子から立ち上がり映像は消えた。
それから暫くは何も反応がなく、黒船は沈黙した。
漆「今から向かうって言ってたけど、マジなの?」
チカイ「さすがに予想外でしたね」
シドウ「どうしよう。俺めっちゃ緊張してきた」
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