第2章 魔界

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「さて、ここから3手に別れる。組み方は……」 ルベルが仕切り、チーム分けの説明をする。 ルベル、シュルト、クレーベル。 クラヴィスとトラオム。 トートとルナ。の3チーム。 「わかったよ。トラオム、行こうか」 「うん……大丈夫?俺…」 手を差し出すクラヴィスに、申し訳なさそうに近付くトラオム。 「ああ、問題ないよ。兄さんも分かっていて組ませたんだろうし」 「………そうだね…」 「お兄様、良かったんですか?」 「何が?」 作戦を考えているルベルのもとに、クレーベルが話し掛ける。 「トラオムです。ルベルお兄様かシュルトお兄様と組んだ方が…」 「……まぁ、クラヴィスでも問題ないだろ。シュルトと組ませるのはダメだ。アイツは加減を知らない。」 はぁ…と溜息を漏らすルベルに、クレーベルは違和感を感じていた。 …何故、だからと言って、自分とシュルトを選んだのか。 自分ではなく、シュルトの方に何かがあるのではないか…と。
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