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「さて、ここから3手に別れる。組み方は……」
ルベルが仕切り、チーム分けの説明をする。
ルベル、シュルト、クレーベル。
クラヴィスとトラオム。
トートとルナ。の3チーム。
「わかったよ。トラオム、行こうか」
「うん……大丈夫?俺…」
手を差し出すクラヴィスに、申し訳なさそうに近付くトラオム。
「ああ、問題ないよ。兄さんも分かっていて組ませたんだろうし」
「………そうだね…」
「お兄様、良かったんですか?」
「何が?」
作戦を考えているルベルのもとに、クレーベルが話し掛ける。
「トラオムです。ルベルお兄様かシュルトお兄様と組んだ方が…」
「……まぁ、クラヴィスでも問題ないだろ。シュルトと組ませるのはダメだ。アイツは加減を知らない。」
はぁ…と溜息を漏らすルベルに、クレーベルは違和感を感じていた。
…何故、だからと言って、自分とシュルトを選んだのか。
自分ではなく、シュルトの方に何かがあるのではないか…と。
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