第2章 魔界

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「まったく〜それで本気なの?」 「……っ…貴様…」 「…………本当に弱くなったもんだ。昔は今の面影も無いくらい強かったってのにねぇ?…プライドよりも強かったんじゃない?あの時のキミは」 シュルトは煽った。彼女に、自分と主の愚かさを口にさせたくて。 「…お前、自分がなにか忘れたのか?お前は怠惰を貪る大罪だ。"兄上"は育てかたを間違えたな。」 「っ…!陛下を侮辱するな……!」 「……そういうところだよ。君は"怠けることを怠った"。だから弱くなったのさ。」 ボロボロになって倒れている彼女の頭を踏む。 「さて…お前も大好きな元皇帝陛下と同じにしてやるよ。良かったな~?名誉のある死だ。 …あれ、大罪も死にはしないんだっけ。ま、500年は出てこれないか。 バイバ~イ、自分を忘れたお馬鹿さん」 シュルトは指先に魔力を送る。 (彼女)の兄を殺した、重力の魔法の準備が完了すると、ダレットに向けてなんの躊躇も無く放った。 __________しかし 「…………は、はは…あははは…なんだよこれ…」 魔法を放つ前に、(彼女)の手は切り落とされた。 (彼女)の弟によって。
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