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「……話を戻すよ。いいかい、兄さんはもう少し……ってどこ行くの!」
「ルナのとこ」
クラヴィスがルベルに小言を言おうとすると、ルベルは小言から逃げるように歩いていってしまった
「ありゃりゃ~…ルベル様は人の話を聞こうとしませんねぇ」
「はぁ…本当に…」
ルベルの仏頂面と態度に苦笑するリューゲと、疲れた表情を見せるクラヴィス
「お疲れですねぇ。温かい飲み物でも入れましょうかぁ?」
その顔を見たリューゲは優しく声をかけた。
「はは…ありがとうリューゲさん。じゃあお言葉に甘えようかな」
少しぎこちないが、さっきよりも柔らかい表情のクラヴィスを見てリューゲは内心ほっとした。
そして、クラヴィスの苦労の種について追求しようと考えた。
「えぇ、えぇ。その代わり、話していただけますね?」
「………はい。」
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