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「じ・つ・は!転送魔法陣を作ったの!大きささえどうにかなれば重さも数も関係なくどこにでも行ける!どこにでも送れるスグレモノ!私ってば天才すぎー!」
「クラヴィス兄さんが提案したやつだろ」
きゃー!と楽しそうに自分の部屋があった場所でくるくると回るルナは、次の兄の言葉で止まった。
「で、お前の部屋は」
「……………あー………魔界に座標を調節してたから……魔界?」
「なんで!?」
たまらずシュルトがツッコミを入れる。
「これ天界撃破用に作ったやつだけど、クラ兄に魔界にも行けるようにしといて〜って」
「なんで魔界なわけ?発動だっていきなりするし。」
理由を説明するルナに、シュルトが二つ質問を投げる。
「一定量の魔力を注ぐと発動する仕組みなんだよー。シュル兄が注ぐからー」
「ボク注いでないけど」
「部屋壊そうとして魔法放とうとしてたじゃん。その魔力が溜められたんじゃなくて魔方陣に吸われたんだよー」
「先にそういってくれる!?通りで魔力込めても放てないと思った!」
「座標が魔界なのは」
シュルトとルナの話が一段落したと思ったルベルはシュルトが挙げたもうひとつの質問をかけた。
「えーっと、それはねぇ……」
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